ホーム > リノベーションの注意点 > リノベーションに向く物件2つの特徴

リノベーションに向く物件2つの特徴

(写真=kurhan/Shutterstock.com)

リノベーションすることを前提に、中古物件を購入するケースが増えています。デザインや間取りを大幅に変えて、新たな価値を生み出せるのがリノベーションです。しかしながら、何でもできるわけではありません。特にマンションの場合は、リノベーションに向くものと向かないものがあります。そのポイントを解説します。

間仕切り壁は撤去できるのか

リノベーションに向く物件かどうかのポイントの一つめは、間仕切り壁を撤去できるかどうかです。

間仕切り壁とは、いくつかの部屋に分割するための仕切りの壁のことです。築年数が古いマンションでは、いくつもの部屋に細かく間仕切られていることも多いです。しかし最近では広々としたリビングが人気となっていて、部屋の壁を撤去して3LDKから1LDKに変更することがあります。ただし、マンションの構造によっては「撤去できない壁」もあるため注意が必要です。

マンションの構造には大きく分けて二種類あります。

一つめが、5階建て以上の中高層マンションに多い、「柱」と「梁」をつないで建物を支えるシンプルな構造形式です。分かりやすくいえば、4本足の椅子が並んでいるような構造です。この構造は、壁が少なくてもいいのがメリットです。比較的自由に壁の撤去を行えるため、室内の間取りを自由に変更することができます。ただし、すべての壁を撤去できるとは限りません。後述する「耐力壁」がある場合は注意が必要です。

二つめが、「壁」そのもので建物を支える構造形式です。柱ではなく面で支えているイメージです。4~5階建て以下の低層マンションで多い構造です。部屋のあちこちに、建物の構造を支える重要な役割の「耐力壁」といわれる壁があります。このため、壁の撤去は大きく制限されます。

では、この二つの構造は、どのように見分けるのでしょうか。

まずは間取り図を見て、四隅などに四角い大きめの柱がある場合は、柱と梁で支えるタイプの構造である場合が多く、壁の撤去はしやすい可能性が高いです。一方、四隅に四角い大きめの柱が無い場合は、面で支えるタイプの構造である可能性が高いです。各部屋の左右に耐力壁があることが多く、撤去が難しくなります。

ただ、不動産業者から見せてもらう間取り図にはそこまで詳細に書かれていない場合も多いため、それだけで判断はできません。マンションを内見した際に手でコツコツと叩いて分かる人もいますが、素人にはなかなか難しいので業者に確認してもらうのが賢明です。

水回りのレイアウト変更がしやすい

リノベーションに向く物件かのポイントの二つめは、水回り(キッチン、洗面室、お風呂、トイレ)のレイアウトの自由度です。

寝室の近くにトイレを作りたい、オープンキッチンにしたい、このトイレを動かして広い部屋にしたいなどの希望は、すぐにできる場合と難しい場合があります。

水回りの移動は、床下の排水管がどこまで動かせるかが重要です。そして、排水管には勾配(傾斜)をつける必要があるため、床下に十分な高さの空間が必要です。もともと床下に高さがある場合はいいのですが、床下が狭い場合は床を上げて空間を広げなければなりません。そうすると、当然ながら天井が低くなってしまいます。

他の部屋でリノベができる可能性も

構造によってはリノベできる物件とできない物件がありますが、同じ建物でも部屋によって構造が異なっている場合があります。そのため気になる物件があれば、一部屋だけでなく複数の部屋をよく見比べてみるといいでしょう。

リノベは、中古物件であっても付加価値を高めることが可能となります。リノベを行うことを前提に物件を探すことも検討してみてはいかがでしょうか。