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お宝物件に変身?リノベーションで築古物件がヴィンテージマンションに

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(写真=ppa/Shutterstock.com)

中古マンションと言えば、安い代わりに不人気で入居者が少なく、場合によっては想定外の大きなコストがかかってしまうというイメージがあるかもしれません。しかし、たとえ築古のマンションだとしても、人気があり、丁寧に管理され、何十年と愛され続けている物件も存在します。長年愛され続けるマンションの共通点や、中古マンションが目指すべリノベーションの方向性について知っておきましょう。

愛され続けるマンション

人気のマンションと言えば一般的に、築年数が浅い傾向にありますが、中古マンションであっても根強い人気を誇るものが存在します。

例えば、現在ではすでに解体されてしまいましたが、1929年から2013年までの84年間、人々に愛され続けてきたマンション、同潤会「上野下アパート」がその一つです。上野下アパートは関東大震災による大規模な火災の経験から、鉄筋コンクリート造の集合住宅の先駆けとして設立されました。

マンション建築がブームとなる前に立てられたため、銀座線稲荷町駅や上野駅から近い非常に良い立地にあり、かつては下町の中心的建物と認識されていましたが、老朽化や入居者の高齢化などもあり、建て替えられることとなりました。

また、東京都渋谷区にある「表参道ヒルズ」には、かつて同潤会の「青山アパートメント」という共同住宅地が立っており、当時の最新鋭の機能を備えて東洋一とも言われ約80年の間、地元の人々に愛され続けてきた過去があります。

これらのようなマンションは「ヴィンテージマンション」と呼ばれ、築古のマンションであっても、入居者の人気を長年にわたって集め続けています。

ヴィンテージマンションの特徴

ヴィンテージマンションが長年にわたって人気の理由として、以下のような点のクオリティの高さがあげられます。

・ 管理状態
・ 当時のステータスの高さ
・ 立地
・ デザイン性

人気のヴィンテージマンションは、もともとは高級マンションとして建築されたものが多く、非常に良い状態で管理されてきています。実際、コストをかけて建設された建物は40年ほどで住めなくなるということはなく、例えば高強度コンクリートなどが使われていると、100年にわたって強度が保たれると言われるものも存在します。

また、高級マンションの先駆けとして建設されたこともあって、マンションの知名度自体が高く、住むことがステータスとされた名残も理由の一つです。

さらに、ヴィンテージマンションは土地スペースが空いている時代に建てられているため、立地は非常にアクセスが良く、多くが1棟ごとにデザインされているため、個性的な魅力を持ち合わせています。その雰囲気の良さから、むしろ築年数が経過した後の方が、価値が高まる場合も少なくありません。

築古物件をリノベーション

中古マンションをリノベーションし、ヴィンテージマンションとして運用するのは非常に合理的な方法です。

リノベーションの方向性としては、ヴィンテージマンションの特徴にあるように、デザイン性や個性を重視することになります。住宅金融支援機構による「リノベーション市場の背景と射程」によると、リノベーションマンションの入居者はユニークな住宅へのこだわりが強いため、ニーズにぴったりとマッチしていることがわかります。

また、中古住宅が多数ある現状では、長年にわたって人気となるエリアや立地の物件を探しやすいため、ヴィンテージマンションとして活用しやすいという点もポイントです。

これまでの日本の政策を見てみると、戦後は住宅不足から新築の購入を計画的に促進してきましたが、現在では逆に中古住宅市場が活性化していくと見られており、今後は歴史を重ねていくことで価値を出すヴィンテージマンションが増加する可能性があると言えるでしょう。

ヴィンテージマンションを目指す

通常の物件では古くなるほど急激に価値が下がっていくものですが、ヴィンテージマンションのように価値があまり下がらず、むしろ上がることもある物件は非常に珍しいと言えます。中古物件をうまくリノベーションして、ヴィンテージマンションとして認識されれば、住宅としても投資としても非常に大きなメリットがあると言えます。ぜひ、中古マンションの改修はヴィンテージマンションを目指して行ってみましょう。