リノベーションでやること、タイムスケジュール
リノベーションでは注意しておきたいポイントがいくつかありますが、その中でも忘れてはいけないのが、スケジュールです。物件選びやリノベーションのプランニング、工事には多くの時間がかかるため、時には同時進行していかなければ、入居者の募集開始までに非常に長い時間がかかってしまいます。
リノベーションに必要となる期間や、スケジュールの流れなどについて知っておきましょう。
物件選びやリノベーションにかかる時間
物件選びにかかる期間は条件によって大きく異なりますが、目当ての物件を見つけてから実際に購入するまでを検討する期間はそれほど長く設ける必要はありません。
心情としては、不動産購入で後悔しないように調査の期間を多く取りたいものですが、必要以上に検討期間が長ければ、優良物件は完売してしまうケースが少なくありません。特に、中古物件は1点ものなので、購入の機会を逃さないようにスピーディーな対応が必要となります。
20代の若い世代の投資家の約半数が、不動産投資業者への最初のコンタクトから1ヵ月以内に中古物件を契約しているというデータ(「不動産投資動向に関する意識調査」・株式会社 GA technologies 2017年5月発表)も発表されています。
人気の中古住宅を購入する場合、購入希望を伝えてから約1週間後には売買契約が行われることもあり、流れは非常にスムーズです。また、ローンの承認を含めても2週間以内に契約における作業が全て完了するケースも存在します。
購入の申込みから売買契約までの期間が短いことから、物件についての細かい確認や購入にあたっての相談をリノベーション業者などと事前に相談しておくことをおすすめします。
また、中古物件のリノベーション期間は工事内容によって大きく異なります。たとえば、水回りの設備の交換や、壁紙の張り替えなどリノベーション規模が小さい場合は1~2日ほどで完了しますが、スケルトンリノベーションや間取りを大きく変更する場合では、打ち合わせから引き渡しまでスムーズに進んだとしても3ヵ月ほどかかるため、賃貸運営を開始したい日時から逆算してしっかり計画を立てる必要があります。
タイムスケジュールを調整しよう
物件を購入してからリノベーションのプランニングを始めると、実際に経営するまでに長い時間を要するため、機会損失につながるといえます。リノベーション物件の経営に関して、物件購入やリノベーション、そしてローンも含めスケジュールを調整していくことが重要となります。
まず、物件探しと同時に利用するローンについて検討を行いましょう。ローンを活用する際は事前審査から実際に融資を受けるまで、3日~1週間ほどかかることになります。
実際に融資金額を受け取ることができる日にちと、リノベーションや不動産購入に必要な支払いの日にちをうまく調整する必要があるでしょう。支払いが滞ってしまうと、工事の延期やトラブル発生の原因につながる可能性もあります。
そして、実際に建物を購入して引き渡しが行われる段階では、すでにリノベーションのプランニングや工事契約が完了し、すぐに着工できれば理想的です。物件選びの段階で、リノベーション業者に同行してもらい、相談しながら決めると非常にスムーズなスケジュール進行が可能となります。
リノベーションをスムーズに進めるために
スケジュールの管理にあたって、やらなければならないことが多いとどうしても頭が混乱してスケジュールをうっかり忘れてしまうことがあります。小さなことですが、手帳やカレンダーなどにしっかり記載し、常に確認する癖をつけることで、視覚的にスケジュールの流れを確認できるようになります。
また、工事が長引いてしまったり、災害などの予期せぬ事態が起こったりした場合、運用開始時期がずれてしまう可能性があります。スケジュールには常に余裕を持たせ、不測の事態に柔軟に対応できる環境を整えておきましょう。
スケジュール管理は必須
不動産の賃貸運営ではスケジュール管理が非常に重要です。特に、中古物件を購入してリノベーションしたうえで貸し出す場合では、支払いや取引先が多くなり、各業者との細かい日程調整が必要となります。
また、リノベーションは業者によって支払いの時期や方法が異なります。契約時、着工時、完了時など3回に分けて費用を支払うケースなどもあるため、ローンを活用する場合は、支払日を基準に考えていく必要があります。