リノベーションをお願いする際のパートナーはどうやって選ぶ

2021.4.29

リノベーションは一緒に進めるパートナーが成否をわけると言っても過言ではありません。信頼できる業者であれば、リノベーションの内容を相談することで、より満足度の高い住宅を作り上げることが可能となります。リノベーション会社の種類や、それぞれの得意な分野、選ぶ際に重視するポイントなどを紹介します。

依頼先の種類

住宅のリノベーションは主に以下のような会社に依頼することができます。

ハウスメーカーや不動産会社系
住宅設備会社系
その他の業者
設計事務所（建築家）
ホームセンター、インテリアショップ、家電量販店など
ワンストップリノベーション会社

大がかりなリノベーションを得意とする業者は、ハウスメーカー系や不動産会社系、設計事務所などで、住宅を建てるノウハウが十分に発揮されると言えます。ただし、設計事務所の施行経験が豊富かどうかは、事務所や人によって差が出ます。

住宅設備会社系では、もともと電気やガス、水道などの設備管理を行っていた業者もあり、リノベーションには欠かせない水回りの施行を得意としていることが多いです。さらに、近年ではリフォーム事業に力を入れているホームセンターも存在しており、商品の販売に付随した工事以外も行っています。

さらに、近年ではリノベーションに関する全ての業務を一手に引き受けるワンストップ業者も存在します。中古物件を専門に取り扱うことも多いですが、中古物件の購入からリノベーション、ローンの紹介まで全て対応するという特徴があります。

また、その他の業者についても、リノベーションを行うことは可能ですが、それぞれ得意分野が異なるため、事前によく確認しておく必要があります。

パートナー選びの例

希望するリノベーションの内容によって最適なパートナーは異なります。

例えば、傷んだ家のメンテナンスや間取りを変更するという、明確な目的が定まっている場合には、工務店やハウスメーカーがおすすめです。社内に大工をかかえている大規模な業者であれば、大工を外注している業者と比べて対応が早く、費用が抑えられる傾向にあります。

また、水回りなどの設備のリノベーションが目的ならばホームセンターや住宅設備会社系がおすすめです。ただし、設備の本体費用が安く抑えられる一方で、施行は外注となることが多く、各業者によって費用や得意分野にバラツキがあります。複数の業者で見積もりを行い、相談を重ねることでリノベーション内容に最適な業者を選択しましょう。

さらに、漠然と家の価値を高めたい場合や、生活スタイルの変化に対応したいと考えている場合には、大手のハウスメーカーや設計事務所に相談しましょう。住宅に関する豊富な知識と経験があるため、さまざまなプランを検討することができます。

重視するポイント

リノベーション業者を選定するにあたって、意識しておくべきポイントを紹介します。

まず、具体的な工事の内容や内訳を説明してくれる業者を選びましょう。リノベーションにかかる期間や想定される工事の内容、費用の説明などはトラブルを回避する上で非常に重要です。特に、リノベーション工事では追加費用がかかることも多いですが、こちらから聞くまで説明しない業者は信頼感に欠けると言えるでしょう。

依頼先の種類を決めた後は、なるべく複数の業者から見積もりをもらって費用や工程について比較することが望ましいですが、中古物件を購入してリノベーションを行う場合、事前に信頼できる業者が見つかっているのであれば、購入する物件を相談しながら決めるという方法もあります。物件によっては希望するリノベーションを行うことができないケースがあるため、間違いが無い方法と言えるでしょう。

疑問には分かりやすく丁寧に答え、費用や期間を包み隠さず話す業者をパートナーとして選ぶことで、リノベーションが希望通りに進む可能性が高くなります。