築35年以上はリノベも危険?物件以外に見ておきたいポイントとは
リノベーション物件を探す場合、着目点として挙げられるのは、立地条件やリノベーションの完成状態、間取りや全体的な使い勝手など、利便性に関することが多いといえるでしょう。しかしながら、それ以外にも注目するポイントがあります。
今回は、リノベーション物件を選ぶ際に、物件の状況以外に見ておきたいポイントについて紹介します。
リノベーション物件は一見して新築のよう!
リノベーション物件を実際に見たことはありますか?
外装の見た目は築年数相応かもしれませんが、その内装は驚くほどきれいで、まるで新築のようです。最新の手法・材料やデザインでの施工しているため、新築とほぼ同じ状態に見えるのです。
リノベーションによって、間取りも現代のライフスタイルに合わせた物件も多く、一見すると総合的には新築以上の魅力を感じるかもしれません。しかし、リノベーション物件は、クロスや床材・間取りやキッチン・トイレなどの多くの人が注目する内装や、表面的な外見の部分の施工を重点的に行っている場合があります。
実は、内装など見た目以外にも、目を光らせておくべきポイントはあるのです。
内装以外にも注意をしないと困ったことに
リノベーション物件は、前提としてある程度の築年数が経過している物件です。見た目は美しくても、見えない部分に大きな落とし穴がある可能性が潜んでいるのです。
建物は、築年数とともにある程度の修繕や部品の交換などが必要になってきます。その多くが、一見して判断できるような場所ではありません。例えば、排水管や床下・壁の下地材、屋根・外壁の防水状態などが挙げられます。それらは築年数ごとにチェックして、必要であれば手を加えるべき箇所になりますが、リノベーション工事の中で行われているか、手抜きをされているかは表面上では分かりません。
そのため、リノベーション物件を購入する際には、どこをどのようにリノベーションしたのか、内装だけでなく、見えない部分に関してもきちんと確認することが重要です。こういった確認を怠ると、購入後に不具合が発覚し、後悔することになるかもしれません。
物件以外に見ておくべきポイントとは
リノベーション物件において、チェックすべきポイントとして「築年数」は必ず確認しておきましょう。マンションや一戸建てなどは、「何年住めるのか」「どれくらい持つのか」などについて、一口に何年と断言することは難しいのが現実です。なぜなら、建物の大きさや建っている場所、また建てた時の状況などによって変わる可能性があるためです。
地震などの天災で、建物が倒壊してしまうことは大変恐ろしい問題です。日本の建物における耐震性には耐震基準が設けられており、その基準に合うように建てられています。1981年6月1日に建築基準法が改正され、耐震基準において大きな見直しがなされました。現在までこの基準が新耐震基準として扱われており、新耐震基準で建てられた建物は耐震性が高いと判断されています。
建築基準法が改正された後に建築確認が下りた建物であれば、新耐震基準によって建てられていることになります。それ以前に建築確認が下りた建物でも、完成年月が数年後の場合もあるため、建築された年月日をよく確認することが必要です。
古い建物が悪いとは、一概には言えません。建築基準法改正前に建てられた不動産でも、古き良き味のある建物として好む人も存在します。
ポイントを抑えて失敗しない物件選びを
リノベーション物件は、見た目はとてもきれいに仕上がっており、なおかつ新築物件よりも低価格で購入できるため、とても魅力的にみえるでしょう。しかし、物件を選ぶ際には内装や間取りだけで選んでしまうと、後になってから失敗だったと後悔してしまう可能性も少なくありません。
リノベーション物件を選ぶ際には、築年数と見えない部分の確認をして判断することが大切です。