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株とリノベーション投資はどう違うの?どんな人に向いている?

株とリノベーション投資はどう違うの?どんな人に向いている?

投資にも色々な投資があります。株式投資や債券投資、外貨投資や投資信託、金そして不動産投資。投資方法には好みもありますが、向き不向きがあります。不動産投資一つとってもその種類は豊富で1棟投資もあれば戸建投資、新築物件への投資もあれば中古物件への投資もあります。

これだけ投資方法が様々あるとどの投資方法が良いのか悩んでしまいます。これから投資をする方はその収益性もさることながら、自分にとってどの投資方法が向いているのかを少し考えてみることが良いかもしれません。

今回はこの「向き不向き」の視点から、数ある投資種類の中から広く知られている「株式投資」と最近よく耳にする不動産投資の一つである「リノベーション投資」について比較していきます。

1.   株式投資の特徴は?景気が良ければみんなが儲かる?

投資といえば株式投資とすぐに思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

株式投資は端的にいえば上場している企業の株を保有、売却することで利益を得る投資方法です。

株式投資による利益は「配当金」と「売却益」に区分されます。

配当金はその企業が生み出した利益を株主として受け取る権利によって得ることができる収益、売却益は株価が購入金額を超えたタイミングで売却し、その差益を得るというものです。

投資収益は基本的に資産を保有することによって得ることができる利益「インカムゲイン」、資産を売却することで得ることができる「キャピタルゲイン」に分類されますが、株式投資はインカムゲインとキャピタルゲイン双方の収益特性を兼ね備えていると言えます。

株式投資の場合、インカムゲインは配当金、キャピタルゲインは売却益という具合です。景気や企業の業績によって株価は変動しますが、所有株数によって得ることができる配当金や株主優待は定期的な収益として期待ができます。

また安値で買った株を高値の時点で売却することで得ることができる収益にも魅力があり、この二つが株式投資の特徴です。

しかし投資にはリスクがつきものであるため、企業業績が悪い時は配当金が出ない時もあり、株価が下落して売却益を得ることができないこともあります。

株式投資をする際の一つの要素が「景気」になりますが、景気が良いと株価が上がる傾向になるため、株で儲けるための流れはつかみやすくはなります。

そういう意味では「誰がやっても儲かる」時かもしれません。しかし、みんながみんな儲けることができるものではありません。株価は景気が良い時でも上下動します。投資している企業が倒産するリスクもゼロではありません。

株式投資を積極的に行っている方々は景気の潮目には敏感で、投資スタンスをしっかりと分けていることがほとんどです。景気が良い時に購入する株式銘柄、景気が悪い時に購入する株銘柄、株価に影響されない配当金や株主優待の内容重視の株式銘柄など景気や情勢によって購入スタンスを変えています。

2. リノベーション投資のメリットとデメリットは?

リノベーション投資は中古物件を安く購入しリノベーションによって物件価値を上げ収益を得る投資方法です。中古物件を購入して資産運用することから長期的な投資にはなりづらく短期集中型の投資と言われます。

この投資方法におけるインカムゲインは家賃収益、キャピタルゲインは売却益になりますが、そもそも「安く買って高く売る」と考えるよりは「安く買って早く投資金額を回収する」意味合いが強く、多くの売却益を得ることには向いていません。

リノベーション投資を積極的に行う方々の多くは「購入金額に近い金額で売れれば良い」という出口戦略を立てられます。これはこの投資方法の特徴かもしれません。

リノベーション投資のメリットは初期投資費用を抑えることができる点です。300万円〜500万円で物件を購入し、デザイナーズ物件のようにリノベーションを加えれば物件価値は上がります。

新築のデザイナーズマンションを購入して投資をすることを考えれば、圧倒的に物件価格を抑えることができ、賃貸市場や世の中の情勢によって自由に間取りを変更できるため、同時期に建てられた物件に比べると明らかにニーズ、賃料設定は高くなります。

初期投資費用を抑えることができ、物件価値が上がるため空室率は下がり、利回りが高く、投資効率が高いというのが特徴でしょう。

しかし、築年数の経った物件を運用することが前提のため、物件の瑕疵(雨漏り・害虫・配管設備等の劣化など)が出やすく、運用途中に高額な修繕費などの思わぬ出費も覚悟しなければなりません。

また、いくらリノベーションを加えたところで周辺の賃貸家賃相場を逸脱した賃料設定はできないため、さほど儲けを得ることはできません。初期投資費用を抑えることができることが最大のメリットですが、もし初期投資費用を抑えることができなければ最大のデメリットとなりかねません。

そういった意味ではリノベーション投資は物件選定やリノベーション費用配分を間違えてしまうとかなりハイリスク投資と言えます。

3. どんな人が株式投資に向いていて、どんな人がリノベーションに向いているの?

株式投資とリノベーション投資に限ってお話をしてきましたが、同じ投資でも投資先によって考え方は色々です。数ある投資方法から株式投資やリノベーション投資を選択する方には大前提としてその投資を選択したしっかりとした根拠があってのことと考えます。

しかし投資にも向き不向きがあるため、その選択が「必ず成功裏に終わるか」となると話は別です。

共通して投資に向いている方というのは、投資をする前にしっかりと分析し「投資する根拠」を戦略的に立てることができる人です。投資のため、時として方針変更のような柔軟な対応も求められますが、その方針変更も自己分析の結果なされるものでなければなりません。

「有名な投資家A氏がこういっているから」「投資仲間のBさんがこれで儲けた」と聞いて自分の方針をコロコロ転換させるような方は投資には向いていません。

この視点から、まずは自分が投資家に向いているかどうかから判断しなければなりません。

株式投資の場合、株価という極めて流動的要素に投資を考えていかなければならないため、しっかりとした投資方針はもちろんのこと、冷静な判断力を必要とします。

少し株価が上下したからといって感情的になって方針変更をしたり、目先の結果だけを求めるような方は株式投資には不向きでしょう。

また、株式投資は景気や世の中の情勢を分析する能力に長けた方が向いています。分析する能力の高さは判断しづらいところですが、新聞や雑誌、インターネットの中でも信用性の高い情報を入手できる能力、その情報から読み取ることができる変化に気づけるかどうかが鍵になります。客観的に情報を収集できる方は「株式投資に向いている人」でしょう。

リノベーション投資の場合、株式投資と異なり中長期的な時間軸で投資を考えることができる方に向いています。周辺環境変化や物件状況変化など流動的要素はありますが、株式投資と比べれば瞬時の判断はさほど要しません。

投資はリスクを伴うものですが、リスクを抑え安定収入を望む方が不動産投資をする方の特徴です。「投資してすぐに収益を得る」という投資方法ではないため、早急な収益を求める方には不向きですが、しっかりとした投資方針、戦略を立てていれば毎月家賃収入は確保でき、立地条件や周辺環境を重視した物件購入をすれば中古物件といえどもニーズはあります。

リノベーション投資をされる方は特に「デザインに興味がある」「DIYが好き」など自分で物件に手を加える喜びといった二次的な要素も加味できます。

そういった点でいえば、「ゆっくりじっくり」「オリジナル」の投資を希望する方は「リノベーション投資に向いている人」といえるでしょう。

4. まとめ 

やはり投資には向き不向きがあります。投資をギャンブルの一つと考えている方には向きません。投資をギャンブルと捉える方は結果を必要以上に求めたり、あきらめが悪く無計画に資金を投資していくことになりかねません。

投資はしっかりとした入口戦略(購入)を立て客観的な根拠に基づいて出口戦略(売却)を立てる必要があります。

投資目的や目標によっても投資方法は変わり、色々な方法があります。

投資に失敗しないためには自分にはどの投資方法があっているのかを冷静に判断することも大切です。

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